マシニング加工の合間にECUのテストをしました。
今回のテストは、点火用のトランジスタの動作確認。
純正ECUから点火タイミングのみを拝借して試作ECUのトランジスタを使ってコイルをドライブする単純な仕掛けです。
トランジスタは点火用のNch-IGBTというタイプの物で、点火の電圧が約400Vでクランプされるようにツェナーダイオードが内蔵されているものです。
このトランジスタを使うと、イグニッションコイルの点火波形はピーク電圧約450V、ピーク幅約10usのパルス波形になります。アイドリングも安定しています。
ちなみに同じNch-IGBTでもクランプダイオードなしの物を使うと、点火波形はピーク電圧約800V、ピーク幅が約3usになりました。パルス幅(点火時間)が短すぎるせいか、アイドリングが安定しません。
クランプ電圧のレベルを変えることにより、点火電圧を上げたり、点火時間を延ばしたりという調整ができるかもしれません。
点火用のデバイスも決まったので、これからはいよいよマップで動かせるようにプログラムを作っていきます。まずは純正ECUのコピーからです。